リードナーチャリングとは?成功するための手順や注力すべき理由まで解説
2026/3/28
「Web広告や展示会に予算を投じてリードを集めたものの、そのあとのフォローが追いつかず商談につながらない」という悩みを抱えるBtoB企業は決して少なくありません。
獲得したリードの多くは、接点を持った時点ではまだ購買意欲が十分に高まっておらず、適切なフォローがなければ競合へ流れてしまうのが実情です。リードを「集めて終わり」にせず、売上に転換する仕組みとして注目されているのがリードナーチャリングです。
本記事では、リードナーチャリングの定義や注力すべき理由を押さえたうえで、企業がナーチャリングに注力すべき3つの理由や現場で実践できる5つの手順、そして成功のポイントまでを体系的に解説します。
ナーチャリングを実践するには、営業組織の人的・時間的なリソースやノウハウが不可欠です。
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目次
リードナーチャリングとは?
リードナーチャリングとは、マーケティングや営業活動を通じて獲得した見込み顧客(リード)と継続的にコミュニケーションをとりながら、購買への関心を少しずつ高めていく取り組みのことです。
Web広告や展示会などで集めたリードのなかには、すぐに商品・サービスを購入したいと考えている人もいれば、まだ「なんとなく気になっている」程度の人もいます。
こうした温度感の異なるリードに対して、メール配信やお役立ちコンテンツの提供、電話でのヒアリングといった手段を組み合わせながら中長期的に接点を持ち続け、「検討してみよう」「話を聞いてみたい」という状態まで引き上げていくのがリードナーチャリングの役割です。
デマンドジェネレーションにおける位置づけ
デマンドジェネレーション(需要創出)は、見込み顧客の発掘から営業案件の創出までを設計するマーケティング活動です。
具体的には、「まだ自社を知らない潜在顧客を見つけ出し、興味を育て、最終的に営業が商談できる状態まで引き上げる」という一連のプロセスを指します。
このプロセスは、大きく「リードジェネレーション」「リードナーチャリング」「リードクオリフィケーション」に分かれます。

リードジェネレーションがリードの母数を広げる活動だとすれば、リードナーチャリングはその後の商談化率を左右するステップにあたります。
どれだけリードを大量に集めても、育成の仕組みが機能していなければ、そのほとんどは商談に結びつかず埋もれてしまう点に注意しましょう。
リードナーチャリングに注力すべき理由
リードナーチャリングは、獲得したリードの中から商談につながりやすい見込み顧客を見極めてアプローチできるようになるため、営業の無駄打ちを減らし、限られたリソースでも効率よく売上につなげられるメリットがあります。
日々の営業活動や展示会営業などで得たリードは、そのすべてが「今すぐ話を聞きたい」というホットリードというわけではありません。
しかし、中長期的なフォローを十分に行って温度感を引き上げられれば、導入機運が高まったタイミングで商談を設定することができます。
こうしたリードナーチャリングの重要性は、以下の3点に集約できます。
- 投資対効果(ROI)の最大化
- 営業部門の生産性向上
- 購買プロセスの長期化・複雑化
投資対効果(ROI)の最大化
多くの企業は、Web広告やSEO、展示会出展などに予算と工数をかけてリードを獲得しています。しかし、獲得したリードの多くはすぐに商談や受注につながるわけではなく、そのまま放置されてしまうと投資対効果は十分に発揮されません。
たとえば、展示会で名刺を集めただけで満足してしまい、お礼メールも架電もしなければ、大多数の来場者は自社のことを思い出すことすらなくなります。
だからこそ、獲得したリードと接点を持ち続けるリードナーチャリングは、投下した予算と工数を無駄にしないためにも重要なのです。
hubspotの調査によると、まだ取引のない企業から新たに顧客を開拓するコストは、すでに接点のあるリードを活用して受注につなげるコストのおよそ5倍に相当するとされています。
参考:HubSpot “110 Sales and Marketing Statistics
そして営業が「見込みなし」と判断してフォローをやめたリードの約8割が、その後2年以内に別の企業から類似製品を購入しています。適切にフォローしなかったリードは、いずれ競合の売上に貢献してしまうのです。
リード獲得にかけた投資を無駄にしないためにも、ナーチャリングの仕組みを整えて獲得済みリードを着実に商談・受注へ転換していくことが、マーケティング全体のROIを高めるうえで欠かせないといえるでしょう。
営業部門の生産性向上
ナーチャリングの仕組みが整っていない組織では、営業担当者が購買意欲の低いリードにも、ホットリードと同じ工数をかけてアプローチせざるを得ない環境が生まれています。こうした状況は営業リソースが無駄になるだけでなく、反響がないことで担当者のモチベーションを下げ、本来集中すべき確度の高い顧客への対応が後回しになるという悪循環を生みます。
ナーチャリングが正しく機能すれば、マーケティング側から営業側に渡されるリードの温度感が一定以上に保たれます。スコアリングで優先順位を「見える化」し、検討意欲の高いリードから順にアプローチできる環境が整えば、少人数の営業チームでも受注件数を伸ばすことが可能です。
実際に、スコアリングと段階的なナーチャリングを連動させた企業では、大手企業向けの商談創出数が従来の5倍に跳ね上がり、BDR経由の受注率が15%に到達した実績も出ています。
購買プロセスの長期化・複雑化
インターネットやSNSが日常的な情報源となった現在、見込み顧客を集めるチャネルは増えました。しかしその裏返しとして、接点を持った時点での購買意欲は以前よりも低くなる傾向が強まっています。
現代の顧客は、営業と話す前にWebサイトやレビュー、SNSで情報を集めて自主的に比較検討を進めています。多くの場合、すでに社内での「選定」が終わってから営業担当者に連絡を取るため、何もできないうちに比較検討の候補から外されてしまったという可能性もあるのです。
実際に6senseの調査レポートでは、BtoB企業の場合、購買プロセス(顧客が商品やサービスを知ってから、比較・検討を行い、最終的に購入を決めるまでの一連の流れ)の61%を終えてから営業へ接触しているという状態が明らかになりました。
参考:2025 B2B Buyer Experience Report – 6sense
こうした状況下では、リードを手に入れた時点でのアプローチで営業を完結させることは困難だといえます。
相手が購買を本格的に検討し始めたときに「そういえばあの会社があった」と思い出してもらうには、長期にわたって関係を維持するナーチャリングの仕組みが不可欠となります。
リードナーチャリング成功の5つの手順
リードナーチャリングで着実に成果を出すためには、思いつきで施策を打つのではなく、以下の5ステップのような形で全体の設計図を描き、そのうえで一歩ずつ進めていくことが大切です。
- 見込み顧客を具体的に定義する
- カスタマージャーニーマップによる行動・心理の可視化
- マイクロコンバージョンの設計
- マルチチャネルによるコミュニケーション施策の決定
- データの整備とツールの選定
1.見込み顧客を具体的に定義する
ナーチャリング設計の第一歩は、「誰に向けて情報を届けるのか」を明確にすることです。ここでいう「具体的な定義」とは、業種や売上高、従業員規模といった会社単位の属性だけにとどまりません。たとえば、実際に製品を検討する担当者が
- 日々どんな業務ミッションを背負っているのか
- 業務にあたって何に困っているのか
- 何をきっかけに行動を起こすのか
- どのメディアから情報を仕入れているか
といった点まで想定してペルソナを組み立てることがポイントです。
たとえば「従業員300名のIT企業・情報システム部門マネージャー」という属性情報だけでは、ナーチャリングのコンテンツや配信タイミングを決めるには不十分です。
そこに「社内のDX推進責任者として部門横断のプロジェクトを率いているが、現場からの抵抗に直面している。情報収集はITmediaや実務家のnoteが中心で、週末にまとめて資料を整理し上長に共有するスタイル」といったプロフィールが加わると、チャネル選定やコンテンツの切り口がぐっと具体的になります。
ペルソナの精度を上げるには、すでに取引のある既存顧客へのインタビューや、フィールドセールス(FS)からのフィードバックが有効です。
受注に至った案件では「どんな課題が決め手になったのか」「何と比較して選んだのか」を定期的にヒアリングし、ペルソナに反映させていきましょう。
2.カスタマージャーニーマップによる行動・心理の可視化
ペルソナが固まったら、その人物が自社製品を「知る」段階から「購入を決める」段階までにどのような道のりを歩むかを、時系列のマップに落とし込みます。
各ステージでリードがどんな行動をとり、何を考え、どんな不安を抱くかを一覧できるようにすることが、このステップの狙いです。
カスタマージャーニーマップがナーチャリング設計に欠かせない理由はシンプルです。課題をぼんやりと感じ始めたばかりのリードに製品の料金表を送っても響きませんし、逆に複数社を比較検討中のリードに業界概況のコラムを届けても物足りません。
フェーズごとの心理状態を把握し、それぞれに最適なコンテンツを当てはめることで、ナーチャリング全体の精度が格段に上がります。
一般的なフレームワークは以下の通りです。
| ステージ | リードの行動 | 心理・感情 | 抱きやすい疑問 | 届けるべきコンテンツ例 |
|---|---|---|---|---|
| 認知 | Web検索やSNS閲覧 | 「漠然と困りごとがある」 | 同じ悩みを持つ企業は多いのか? | 業界動向レポート、課題啓発コラム |
| 情報収集 | ホワイトペーパーDL、ブログ精読 | 「解決の糸口がありそうだ」 | どんなアプローチが考えられるか? | ノウハウ資料、ウェビナー案内 |
| 比較検討 | 複数社への資料請求、デモ参加 | 「自社に合うのはどの製品か」 | 競合との違いは?実績はあるか? | 導入事例、機能比較表、ROI試算 |
| 意思決定 | 社内稟議、予算申請 | 「上長を納得させたい」 | 導入リスクは?支援体制は? | 稟議用テンプレート、FAQ集 |
3.マイクロコンバージョンの設計
ジャーニーマップで描いた各ステージの間を、リードにスムーズに進んでもらうために設計された「中間指標」を設ける工程です。これをマイクロコンバージョンと呼びます。
最終ゴールである商談化や契約までの距離が遠い状態で一足飛びにクロージングを狙っても、成約率は上がりません。
たとえば、ブログ記事を読んだ人にメルマガ登録を促し、そこからホワイトペーパーのダウンロード、さらにウェビナーへの参加、最終的に個別相談の申し込みへと誘導するといった形です。1つひとつのハードルを低く保ちながら段階的に購買意欲を引き上げていくというのが、マイクロコンバージョンの考え方なのです。
マイクロコンバージョンの設計にあたっては、以下のポイントを重視しましょう。
- ステップごとに「離脱する理由」を洗い出し、心理的な障壁をできるだけ取り除く
- フォーム入力の項目数は初期段階では最小限にとどめ、関係が深まるにつれて情報量を増やす
- 各転換ポイントでの行動データを確実に記録し、スコアリングへ反映させる
初回のコンタクトでいきなり商談獲得を目指すやり方は、成功率が低いだけでなく、相手にネガティブな印象を与えてリストそのものを消耗させてしまうリスクがあります。階段を一段ずつ上がるように、フェーズごとに顧客との関係を深めていく発想が重要です。
4.マルチチャネルによるコミュニケーション施策の決定
ジャーニーマップをベースに、各ステージで「どのチャネルを使って、どんなコンテンツを届けるか」を具体化します。メールや自社Webサイトはもちろん、ウェビナーやSNS、架電、手紙など複数の接触手段をミックスして運用する設計が求められます。
たとえば、認知段階のリードにはSEO経由のブログ記事やSNS投稿で「気づき」を与え、比較検討フェーズに入ったリードにはメールでケーススタディやデモ案内を届けるのが効果的です。
| 検討フェーズ | 主なチャネル | コンテンツ例 | 狙い |
|---|---|---|---|
| 認知 | SEO、SNS、Web広告 | ブログ記事、インフォグラフィック | 潜在課題の顕在化 |
| 情報収集 | メール、オウンドメディア | ホワイトペーパー、ニュースレター | 解決策への理解促進 |
| 比較検討 | メール、ウェビナー、架電 | 導入事例、機能比較、デモ | 自社の優位性訴求 |
| 意思決定 | 架電、オンライン商談 | 見積もり、ROI試算、稟議支援 | 購買障壁の除去 |
さらに温度感が高まってきたリードには、インサイドセールスが架電でフォローすることで、商談獲得の確率を大きく引き上げることができます。
ここで大切なのは、1つのチャネルに固執しないことです。意思決定者の特性に応じて複数のナーチャリング施策を組み合わせ、相手の反応を見ながら柔軟にチャネルの配分を調整する姿勢が成果を左右します。
5.データの整備とツールの選定
ナーチャリングの精度を高めるうえで欠かせないのが、データの質と一元管理です。名刺情報やWebサイトのアクセスログ、過去の商談記録、メール開封率などが社内のあちこちに散らばった状態では、リードが今どのフェーズにいるかを正確に見極めることはできません。
データ基盤を構築する際には、最低でも以下の項目を横断的に管理できる環境を用意する必要があります。
- リードの流入経路(Web広告や展示会、リファラル、オーガニック検索など)
- 獲得日と直近の接触日
- 商談化の有無およびその結果(未商談であればその理由、失注であれば失注要因)
- 商談時に得た情報(課題感、予算規模、導入時期の目安、競合検討状況)
- デジタル上の行動履歴(メール開封・クリック、資料ダウンロード、ページ閲覧など)
代表的なツールとしては、以下の3カテゴリが挙げられます。
- MA(マーケティングオートメーション)
- CRM(顧客関係管理)
- SFA(営業支援)
これらを連携させることで、マーケティングからインサイドセールス・フィールドセールスに至るまでの全行程をシームレスに追跡できるようになるのです。
リードナーチャリングの施策・アプローチ手法
リードとの接点を絶やさず、購買意欲を徐々に引き上げていくためには、単一の施策に頼るのではなく複数の手法を掛け合わせて運用することが不可欠です。ここでは、ナーチャリングの現場でよく用いられる3つの代表的な手法を紹介します。
- メールマーケティング
- コンテンツマーケティング
- セミナー・ウェビナー
メールマーケティング
BtoBのビジネスコミュニケーションにおいてメールは依然として主軸であり、適切に設計すればコストパフォーマンスの高いナーチャリング施策になります。主なアプローチは次の3パターンです。
| 手法名 | 概要・特徴 | 主な目的 | 配信のタイミング・対象 |
|---|---|---|---|
| ステップメール | 資料DLなどのアクションを起点に、あらかじめ用意したメールを順次自動配信する。 | 検討フェーズの引き上げ・フォローの自動化 | アクションから数日おき(初日、3日後、1週間後など) |
| セグメント配信 | 業種、職種、検討度合いなどの「属性」でグループ分けし、内容を出し分ける。 | 親和性の向上・開封率やクリック率の改善 | ターゲットの属性や関心事に合致するタイミング |
| お役立ちメール | ノウハウや業界動向など、相手に有益な情報を継続的に提供する。 | 信頼関係の構築・「想起(リコール)」の維持 | 週1回や月2回などの定期配信 |
配信の頻度やタイミングにも気を配る必要があります。送りすぎると受信者に敬遠され、配信停止やブランドイメージの低下を招きかねません。開封率やクリック率、解除率をこまめにモニタリングし、最適なペースを見極めましょう。
コンテンツマーケティング
検討初期の段階では、営業色の強いアプローチよりも「役に立つ情報」を届けるほうが受け手の心に刺さります。リードが自らの手で情報を集め、課題解決の方向性を見定められるよう後押しするのがコンテンツマーケティングの役割です。代表的な施策は次のとおりです。
| 手法名 | 概要・役割 | 主な目的 | 適した検討フェーズ |
|---|---|---|---|
| ホワイトペーパー | 特定テーマを深掘りした解説資料。フォーム入力(個人情報)と引き換えに提供する。 | リード情報の獲得(リードジェネレーション) | 情報収集 〜 比較検討 |
| SEO記事 (ブログ) | SEOを意識した記事を継続発信し、検索ユーザーとの接点を作る。 | 認知拡大・専門性のアピール・信頼構築 | 認知 〜 情報収集 |
| 導入事例コンテンツ | 顧客の成功体験(悩み→解決→変化)を紹介。第三者の声を届ける。 | 具体的な成功イメージの醸成・説得力の向上 | 比較検討 〜 最終決定 |
コンテンツを企画する際は、フェーズごとの棲み分けを意識しましょう。認知段階には市場トレンドや課題喚起系、情報収集段階には実践ノウハウ系、比較検討段階には事例・比較系と、リードの検討ステージに合ったテーマを揃えることが鍵となります。
セミナー・ウェビナー
映像や音声を活用したセミナー・ウェビナーは、テキストだけでは伝えにくいニュアンスや専門知識を届けるのに優れた手法です。
| 手法名 | 概要・特徴 | 主な目的 | 適したターゲット |
|---|---|---|---|
| ウェビナー (オンライン) | 場所を問わず全国から集客可能。録画してアーカイブ資産(動画コンテンツ)として再利用できる。 | 認知拡大・広範囲へのリーチ | 全国・多忙な層(情報収集フェーズ) |
| 専門特化型セミナー | 特定の業界課題やディープなテーマに絞る。参加者の熱量・関心度が非常に高い。 | 質の高いリード獲得・商談化 | 課題が明確な層(検討フェーズ) |
| 製品デモセミナー | 実際の操作画面や活用シーンを実演。マニュアルやカタログでは伝わらない「手触り感」を届ける。 | 導入後の具体的イメージ醸成 | ツール比較・導入間近の層(決定フェーズ) |
また、各セミナーやウェビナー開催後のアフターフォローも見落とせないポイントです。
- 参加へのお礼メール
- 電話によるフォローコール
- ナーチャリング施策への接続
という3段階のフォロー体制を事前に組んでおくことで、セミナーで得た接点を確実に商談化のパイプラインに乗せることができます。
フォローコールの際はフィールドセールスと事前にヒアリング項目をすり合わせ、商談に必要な情報を漏れなく取得する体制を整えておきましょう。
ナーチャリングを成功させるインサイドセールスの考え方
ナーチャリングを成功する上で、重要となるのがインサイドセールスです。
インサイドセールスは、単にリードへ接触する役割ではなく、検討度合いや課題の明確さを見極めながら、最適なタイミングで商談へつなぐ橋渡しを担います。
重要なのは、「すぐに売ること」ではなく、相手の検討プロセスに合わせて関係性を深めていくことです。リードの多くは初回接触時点では情報収集段階にあるため、一方的な提案ではなく、対話を通じて課題や背景を整理し、徐々に関心を引き上げていく必要があります。
また、ナーチャリングではすべてのリードに同じ対応をしないことが前提となります。流入経路や閲覧コンテンツ、行動履歴によって関心や温度感は異なるため、それぞれに適したアプローチを設計することが重要です。
このように、インサイドセールスがリードの状態を正しく捉え、適切に育成・選別することで、営業は確度の高い商談に集中できるようになり、結果として全体の成約率向上につながります。
こうした具体的な手法については、以下の記事にまとめてあります。インサイドセールスにおけるナーチャリングを深く知りたい方は、ぜひご一読ください。
参考記事:インサイドセールスのリードナーチャリング5ステップ。3つの成功ポイントも解説
また、「そもそもこうしたインサイドセールスを実践できるだけの人的余裕がない」「やってみたがうまくいかなかった」という方は、セルメイトにぜひご相談ください。
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リードナーチャリングにおける成功のポイント
施策を実行に移すだけでなく、運用のなかで押さえるべき原則を意識することが、ナーチャリングの成果を左右します。ここでは特に重要な2つのポイントを取り上げます。
- 顧客の検討段階に合わせて情報を提供する
- インサイドセールスと連携してリードの熱度を高める
顧客の検討段階に合わせて情報を提供する
ナーチャリングにおいて最も避けるべきなのは、あらゆるリードに画一的な情報を送ることです。リードは「まだ課題を漠然と感じている段階」「具体的な解決策を探している段階」「複数の候補を比較している段階」など、それぞれ異なるフェーズにいます。
検討の入り口にいるリードに対しては、業界の変化や課題解決の切り口といった「視野を広げるコンテンツ」が響きます。この段階で製品をゴリ押ししても、相手には押し売りとしか映りません。
一方ですでに具体的な導入を検討し始めたリードには、成功事例や機能比較、費用対効果のシミュレーションなど購入判断を後押しする材料を揃えることで、商談への移行がスムーズになります。
自社側の都合で配信タイミングや内容を決めるのではなく、メールの開封状況やコンテンツの閲覧履歴、サイトのアクセス頻度といったデータからリードのフェーズを読み取り、それに応じた情報設計をすることが成功の条件です。
インサイドセールスと連携してリードの熱度を高める
ナーチャリングをマーケティングチームだけの業務として閉じてしまうのはもったいない進め方です。インサイドセールスと密に連携し、デジタル施策と人的フォローを組み合わせて運用することで、リードの温度感をより確実に引き上げることができます。
メールやコンテンツに反応を示したリードに対してインサイドセールスが電話やオンラインミーティングでフォローすれば、相手の課題感や社内の意思決定プロセスをデジタルデータだけでは拾えない解像度で把握できます。こうした対話で得られる定性情報は、スコアリングやコンテンツ改善においても非常に価値の高いものとなります。
理想的なのは、週次の定例ミーティングでインサイドセールスとフィールドセールスが商談の質を振り返り、「すぐに失注してしまった案件はないか」「受注に至った企業にはどんな共通項があるか」を検証しながら、ヒアリング項目やトークの内容をアップデートし続ける体制です。
マーケティング・インサイドセールス・フィールドセールスという分業モデルのなかで、チーム間の引き継ぎ基準(トスアップ要件)を明確に定義し、部門横断でリード育成に取り組む姿勢がナーチャリング成功のカギを握ります。
インサイドセールスが顧客と繋がり続けることで熱度を高め、適切な時期に適切なアプローチをすることで商談へつなげるためには、人的・時間的なリソースやノウハウが不可欠です。
セルメイトはナーチャリングを実行できる営業組織の立ち上げから内製化までを一気通貫で支援できますので、ナーチャリングで成果を出したい方はぜひお問い合わせください。
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インサイドセールスを活用したリードナーチャリングの事例
ここでは、インサイドセールスを軸にしたリードナーチャリングで具体的な成果を上げた3社の取り組みを紹介します。いずれも、リードの状況に寄り添ったアプローチと粘り強いフォロー体制が、商談化・受注への突破口となったケースです。
- アポプラスキャリア株式会社
- 株式会社Rockets
- 株式会社カンブライト
アポプラスキャリア株式会社

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 課題 | ・社内にIS組織がなく、新規開拓が困難だった ・営業活動の可視化が不十分だった |
| 導入のきっかけ | ・商談の質にフォーカスしていく提案に納得した ・共通のSFA下でリアルタイムでのデータ共有を行ってもらった |
| 効果 | ・社内で突破困難だった案件の商談を獲得 ・社内にインサイドセールスのノウハウを貯められた |
アポプラスキャリア株式会社では、リソースの不足や商談の質が伴わないKPIを設定していたために、首都圏エリアでの新規商談創出に課題を抱えていました。
セルメイトの導入後は、代表番号しか分からないリストからターゲット部門の担当者を特定し、複数回のナーチャリングを経て温度感が高まったタイミングで商談を打診するプロセスを構築しました。
その結果、社内の営業メンバーが突破できなかったリードから商談獲得を実現しています。またセルメイトのナレッジが社内にも共有されたことで、営業チーム全体のスキル底上げにもつながりました。
株式会社Rockets

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 課題 | ・1万件を超えるハウスリストを社内1名で対応していた ・コールドリードに対してナーチャリングを行う必要があった |
| 導入のきっかけ | ・リソース不足を補うためにアウトソースを検討していた ・アウトバウンドナーチャリングのアプローチ手法に共感した |
| 効果 | ・コールドリードから温度感の高い商談を獲得 ・流入経路ごとのスクリプト検証と迅速な改善により早速受注を実現 |
株式会社Rocketsでは、リソース不足に加えコールドリードに対して計画的にアプローチできる体制がなく、リストを活用しきれていない状態でした。
セルメイト導入後は、リストを一巡させて終わりにするのではなく、顧客の検討段階を一つずつ引き上げていく「階段式ナーチャリング」を実践。コールドリードを中心に、流入経路ごとにスクリプトを検証・改善しながらアプローチを実施しました。
結果的にこれまで商談獲得につながらなかったコールドリードから温度感の高い商談を獲得し、早期受注も実現しました。スクリプトの改善サイクルが速く回ったことも、成果につながった要因のひとつです。
株式会社カンブライト

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 課題 | ・テレアポ代行を活用していたが、受注に繋がるような案件を創出できていなかった ・営業リソースが不足していた |
| 導入のきっかけ | ・ナーチャリングで商談数を最大化していくという提案内容に共感した ・ISのノウハウや仕組み作りを含めた支援サービスが必要だと感じていた |
| 効果 | ・丁寧なアプローチで、期待以上の商談数を獲得できた ・週次定例では、顧客の反応などの定性情報伝えるため、サービス改善に役立っている |
株式会社カンブライトでは、代表とメンバーの計2名で営業を行っており、慢性的なリソース不足が課題でした。バーティカルSaaSのためターゲット企業の母数が限られており、架電数を回すだけではリストが枯渇するリスクもありました。
そこでセルメイトでは、複数回の接触を通じて顧客との関係を深め、商談数を最大化するナーチャリング型のアプローチを設計・実行しました。
その結果、初月から期待を上回る商談数を獲得。週次の定例では定量データに加えて顧客の反応などの定性情報も共有しており、サービス改善にも役立てられています。
リードナーチャリングの実施は「セルメイト」へ
リードナーチャリングは、見込み顧客との粘り強い関係構築を通じて購買意欲を段階的に引き上げ、商談・受注の確率を最大化するうえで欠かせないマーケティングプロセスです。
しかし、戦略設計から施策の実行・改善サイクルまでを社内リソースだけでまかなうには、専門知識と十分な人員の両方が必要になります。

「セルメイト」は、BtoBビジネスに最適化したプッシュ型のインサイドセールス体制を構築し、リードの発掘から評価・育成・商談セッティングまでをワンストップで支援するサービスです。
創業間もないスタートアップから上場企業まで、幅広いBtoB SaaS企業のインサイドセールスを手がけてきた実績がありますので、「ナーチャリングの始め方がわからない」「手元にリードはあるのに商談が思うように増えない」という課題をお持ちの方は、ぜひ一度セルメイトにご相談ください。
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